Qを観た
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あ~頭いたい。
一昨日あたりから、やたらクシャミが出て、おやや?花粉症!?って思ってたら、いやいやどうもこりゃ~ちがうぞ。立派な風邪じゃん。今流行ってるのかな? ゴホッ ゲホッ あぁしんどい。
ま、それはそれとして。

懐かしの新町別館。
これがあの新町別館!?ってくらいピッカピカに改装されてるから、昔日の面影はもうとっくに無くなってる。
ゴホッ ゲホッ
3月の京都は卒業公演花盛り。いろんなとこにチラシや立て看板があって、よく目にとまる。ふらふらする頭で、ふらふら~と新町別館を久しぶりに訪れたのも、道行く立て看板に『曾根崎心中』の演目を認めたからだ。
ふ~ん、Qの卒公~曾根崎やるんだ。ほほう♪
若州人形座の竹人形文楽『曾根崎心中』で「九平次」の人形を遣ってからというもの、目につけば気にかけて観るようにはしている曾根崎心中。すっかり様変わりした新町のゲートをくぐりぬけてみると、ありゃ?なんのことはない、この受付エリアは昔のまんまだ(写真㊦)。そしてこれも昔のまんまの小劇場の、端の方~の椅子に座る。昔と変わったのは観客の少なさだなぁ。ガラガラなのがチョット寂しい。人いきれでムンムンする熱気、鼻をつくスモークのきな臭い匂い、観る方も演る方も共に酸欠になって、熱く息苦しい芝居を盛り立ててた頃はもうずいぶん遠くなったということか。
そんなことを思いながら劇場を出た。うん、なかなか好もしいお芝居で良かったよ。今回の演出担当のQの女優さん、お疲れ様。オレ たぶん あなた知ってる。ここで前に観たことあるよ。何時だったかは忘れた。すっげ~昔。もしかしたら新入生歓迎公演の時かな…とすれば4年前か。出番少しだったと思うけど、仲間とロープに括られてるのに(人質役だったかな?)、舞台の上に居ることが楽しくてしょうがない、みたいな、すごく嬉しそうな表情だったのを今も覚えて目に在る。もしオレが、新入生ん時と卒業生ん時を観てるんなら、そうか、始まりと終わりを知ってるんだなオレは。なんか感慨わくなぁ。
ほんまに卒業おめでとう!ね。

冒頭に観音巡りのシーンがあった。
お初・徳兵衛以外は顔に歌舞伎の隈取りを思わせる新感線バリの和風メタリックなメイクをしてた。だからお初徳兵衛がよけい‘人らしく’ “生”に見えるのを引き立てていた。
天満屋 縁の下の名場面もちゃんとあった。

そして特筆すべきはラストシーン。
徳兵衛役の役者が線が細くて頼りなげですごく子供っぽかったので、心中を前に、二人が先途を思い 慰めあいつつ名残あうシーンが、なんだか“ままごと”っぽくて死の現実感がほとんど迫ってこない。そんな中、徳兵衛がいきなり、ギラリと脇差しを抜き放つ。
  (ドキッとした。なんか唐突で。)
徳兵衛、鈍色に光る刃を、お初の喉に突き立ててみた…。
  (え!? 徳兵衛さん!今、何をしたか自分でわかってる?)

『『あッ!』』

  (ま、そういうふうになるわなぁ、と内心、冷や冷やしてた通
  りなことになってゆく。)

死が容赦無く覆い被り、すごいスピードで死に圧し潰されていった若い二人の亡骸だけが、最後、風に吹かれて残っていた。

心中するとはどういうことか!
やってみて初めてビックリして気がつき
そして理解したようなカンジ…
「身の丈に合わない大それたことをやってしまったのかも!?」という予感と実感

若いお初・徳兵衛でした。

二人の幼さが哀れだったけど、未来を信じて明るく(?)嬉しく「死」を受け入れていった二人の気持ちがあったので、観てる方としては救われました。

そして、清々しい最後の「口上(あいさつ)」にも救われました。(今も昔の学生演劇の良き匂いですね。)

エンディングは“中島みゆき”に包まれて流れ続けるように暗転。
やがて、明るい大声が暗闇を突き破ってくる。パッと明転。

『本日は! どうも ありがとうございました!!』   〈口上〉

こちらこそ ありがとうございました。

(3月3日)
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by mop-okamura | 2007-03-04 23:55
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