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こうけんについて
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秋の公演で「後見」役をしてきました。

役目は、本番中、能舞台の背景の鏡松に近い「後見座」という場所に座って、小道具を出したり介添えに付いたり、本番中に演者に何かあった時は代役を務めたり…といろいろあります。

演劇人だから、どうしても「後見」をサブ的な役回りと見てしまうが、古典芸能の世界では決してそうではない。
後見には後見の所作があり、立派にきちんと後見を勤めるにはやはり相当の年月がかかると思う。

本番中もずっとお客さんの目に触れる所にいるから、決して悪目立ちせず、自然にゆったりと鎮もっていなければなりません。

Kさんが言うように『表現するばかりがプロじゃない』

「ハタラキ」という、装束を着せたり畳んだり、楽屋まわりの仕事や裏の仕事をキッチリとこなせなければ一人前とはいえない。

なかなか、習得には時間がかかり難しいです。

ダジャレですけど、「後見」をしながら本当に私は舞台に“貢献”できてるか…というと、なかなか心許ないです(^。^;)

後見をしながら、お歴々の芸を間近で観させていただきました。

本当に勉強になります!
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by mop-okamura | 2012-10-27 22:18
笑い待ち
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能楽堂にて、高校の古典芸能鑑賞会の本番でした(^_^)

古典芸能というと、先入観で古臭いイメージをもたれる方も多いと思いますが、
中世の庶民の日常を題材に採った大らかな“笑い”の芸能は、今の中高生の心にもちゃんと届いていると舞台の上から感じました。

人間の心は昔も今も変わらない。

室町時代の日常語は現代の日本語の原型だから、多少耳慣れない言葉が出てきても、それほどの違和感もなく彼ら彼女の耳に届いてゆく♪

見所(客席)にびっしり詰めかけた学生が、身を乗り出し体を揺すって笑っているのを見て、こちらも嬉しかったです。

それにしても、よくウケてました!

学生たちの笑い声が大きくて、初めて舞台上で〔笑い待ち〕をしました(^з^)

〔笑い待ち〕…とは、大ウケのお客さんの笑い声でセリフが消されちゃう時、笑いが少し収まるまで待って、セリフを言うこと。
〔笑い待ち〕をあんまりやると芝居のリズムが崩れちゃうから、できればやらない方がいいんだけどね。
でも、笑い声でセリフが消されちゃうと、お客さんも(え!?今、何て言ったの?)とフラストレーション溜まるし、…一概にやらない方がいいとも言えないしどちらともいえないf^_^;。

自分の経験上、これまで舞台上で〔笑い待ち〕なんてした経験も機会もなかったから、
まさか能舞台で笑い待ち初体験をすることになるとは自分でもビックリでした(*^-^*)

“面白ければ”、古いも新しいも関係ない。
必ず、伝わる。そう思います。


世の中には面白いものはたくさんあるけど、〔品性〕あるものがやはり長く残っていくような気がします。

古典に、人を傷付けて面白がるような性格の“笑い”は無い。

そこにあるのはいつだって、優しい“可笑しみ”。


演りながら、私もそういう“笑い”に触れて、

ついつられて自分も、朗らかに笑わせられているのでした(o^∀^o)
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by mop-okamura | 2012-10-24 09:09
えらぶ。
2日間に渡るオーディション選考ミーティングが一応の決着を見ました。

人を選ぶことは、相当神経が磨り減ることで(いやいや!オーディション受ける側のプレッシャーにくらべたら、そんなの比じゃないし、こんなこと言っちゃいけないんだろうけど…)かなり心も擦り切れます。

選考結果が出た今、いろんなことを思います。

純粋な技術的技量だけで選ばれるわけでもなく、
それは共演者とのバランスだったり、審査員のイメージだったり、選考ミーティングの場での空気だったり…ほんとうに…いろんな要素がたまたま力して決まってゆく。

そんな偶然の要因も、選ばれる側のやはりその人の持っている“運”なんだろうか。

ずら〜と並んだ審査員を前に、物怖じせずオーディションに臨んだみんなに心から拍手を送ります。

君ら、本当に立派だったよ!

緊張のあまり歌詞を忘れたり、思い通り演技できなかったり…いろいろあったと思う。
もしかしたら、緊張して前の晩眠られず、寝不足で受けた人もいたかもしれない。

審査員の目が集まり、厳しい視線に晒されながら〔自分〕をアピールしなくちゃならないオーディション。

ふと思う。
究極なところ、人が人を選べるのかな?選んでいいのか?

選ぶ“資格”がどうして選考側にあるのか? 逆に、そんなにお前は優れてるのか?…自問自答。

〔選ぶ-選ばれる〕ドラマのオーディション。

選ぶ側には選んだ“責任”がある。
選ぶ側も高見に居るわけじゃない。

選ぶ側も常に試されつづけていくべきだろう。


絶対、忘れてはいけないことだ。
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by mop-okamura | 2012-10-21 23:41
立ち食い
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子供の頃、立ち飲み屋や立ち食いそばに入ってる大人を(おっさんやな〜)と思ってた。

自分があんなカンジになる日はいつだろ〜?と、遥か遠い遠い(と思っていた!!)日をボンヤリ思い描いてたけど…
気がつけばもうとっくのとっくにそんな年齢です(笑)

ついこないだの事だけど、昼ご飯食べてる時間がなくて、隣ホームの乗り換え電車にそのまま乗ろうと思ったら、たまたま目の前に立ち食いそばがあった!

一瞬(どうしようかな…?)と迷ったけど、お腹すいてるし、乗り換えまで15分ある。

時計を睨みながらキャリーバッグをゴロゴロひいて、ダッシュ!で暖簾をくぐった。

スーツ姿のサラリーマン達と肩を並べながら、西部劇の酒場のカウンターよろしく、肩肘ついて〔月見きしめん〕をすすりました。

確かに味はめちゃくちゃ美味しいってわけでもなかったけど、

なんだか気分はめちゃくちゃおいしかった(^_^)
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by mop-okamura | 2012-10-19 19:34
いつの間にか、すっかり秋
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小学校の先生になっているK君から久しぶりに連絡が入った。

小学生の学習発表会に朗読劇をやるそうで、その相談というか、何かアドバイスを〜というので打ち合わせにf(^_^)

こちらの創造アイデアが相手の考えの触媒になって、何か新しい発想や思いつきの助けになるなら、それはとっても嬉しいことだ。(*^-^*)

最近特にそう感じる機会が多いんだけど、ロールプレイイングゲームじゃないけど、役割や立場が〔人〕をつくる事ってあるなぁって思う。

ミュージカルの演技演出に携わっている時も、やはり自分が演技する時とは違ったスタンスになるし、また違ったスタンスで臨まなきゃいけなくもなる。

〔待つ〕ということの大切さも分かってくる。

機を見て、最もふさわしい時期を見極める目を持ちたいなぁ

一人でやった方が楽な時もあるけど、分業で創る楽しさ、醍醐味も素晴らしい。

焦らず、待つ!

忘れないでいよう(^∀^)ノ
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by mop-okamura | 2012-10-15 22:03
新古
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伊勢神宮には〔遷宮〕という行事がある。

伊勢神宮の拝殿宮社は20年に一回のサイクルで全部綺麗に建て替えられる。

毎20年事に必ず巡ってくる行事だし、毎回の建て替えは不経済といえば不経済だから、明治期には宮社を木造から鉄筋コンクリート造りに変えようという提案も持ち上がったらしい。

何故、20年周期なのか?

 ①稲の最長保存備蓄期間が20年だから。

 ②宮社造営の建築技術の伝承に、つまり宮大工の親方か
  ら技術を受け継ぎ、人材を育ててその技法を次世代へ
  伝えてゆくのにそれくらいの期間がかかるから。

…まだ他にも理由があった気がするが、その〔20年〕という期間に関心を持った。

そういえば古典芸能の伝承も20年…というお話を聞いたことがある。

伊勢神宮の宮社は、“最も古い”形式を昔の形そのままに、作り替え作り替えされながら“新しい”素材で今に伝えられている。

〔遷宮〕によって、
伊勢神宮は、常に最も古くて最も新しいカタチでそこに在る。

古典芸能も、同じ。

芸の〔伝承〕によって、今、目にするものは最も古くて最も新しいカタチなんだなぁ、と思う。
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by mop-okamura | 2012-10-09 21:55



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